自動車整備で最も大きい締付トルクが指定されているのはエンジンのクランクプーリーボルトだろう。 比較的長いボルトが使用されていることが多く、自動工具で作業されていると思う新車時の締付は、ボルト首下がトーションバー的に「しなって」食い込んでいる様子で、かつてトヨタのJZ系エンジンのタイミングベルト交換時には苦労したものだ。 クランクプーリー回りの作業スペースはタイトな事がほとんどだから、薄くて強力なエアインパクトがあればいいが、頻度の少ない作業に大柄なエアツールは費用的に負担が大きすぎる。 そんな直動式エアインパクト内のハンマーとアンビルと同じ原理を、極めてコンパクトな手工具にしたものがこのハンドインパクトレンチだ。 誤ってケガをしないように厚めのゴムでプロテクトされたハンマリングポイントを5ポンド程度のハンマーで数回打撃す … [Read more...] about スナップオン扱い ハンドインパクトレンチ クランクプーリーボルトなどに
エンジン
プラグコード専用ツール(メルセデス純正 A 638 581 02 67)
初代スマートフォーツークーペのプラグコード挿抜のための専用ツール。 プラグとプラグコード先端はしっかりと勘合されているので、取り外し時絶対にコード部を引っ張ってはいけない。そして、この専用工具すら簡単に挿入できないほど狭いスペースだ。 写真はフォルクスワーゲンゴルフ4後期のAZJエンジンのプラグコード。 このようにプラグコード先端の金属部に引っ掛けて引き抜く。 そして挿入時も同様の場所で押し込む力が掛けられるようになっている。 MCCスマート450&ロードスター用プラグコードツール純正品新品 … [Read more...] about プラグコード専用ツール(メルセデス純正 A 638 581 02 67)
ハスコー オイルシールリプレッサ (HASCO CP-98C)
エンジンのクランクシャフトやカムシャフトといった軸付のままオイルシールを交換するとき、このリプレッサを使用する。 軸に傷がつくのを懸念してか、発売当初のフックより随分柔らかい材質になったので、固着気味のオイルシールはフック一本では強度不足。 このように2枚重ねるか、場合によっては3枚使用することも。 傷が万が一ついても支障の無いように、シールリップまでフック先端を挿入しないほうがいいだろう。 ↓こちらのタイプが使いやすい場面がある。 ■ハスコー CP-98C-781 クランクシールフックセット〔品番:CP-98C-781〕[TR-1594572]楽天で購入 … [Read more...] about ハスコー オイルシールリプレッサ (HASCO CP-98C)
三菱 タイミングベルト テンショナーツール (Mitsubishi MD998767)
三菱のエンジンの一部に、特殊工具でタイミングベルトの張り調整を行うものがある。 整備要領書に詳しい手順が記載されているが、手順に従うのが非常に困難だ。 特にこの部分。 とても小さい測定値のトルクレンチを宛がい、共回りしないようにセットボルトを締め付けるというもの。 共回りしないようにトルクレンチ側に力を入れると規定のトルクから簡単に外れるし、規定トルクくらいの弱い支えでは簡単に共回りする。 結局トルクレンチで測定した位置を別の方法で保持して、セットボルトを固定。 偏心テンショナーでいくらシビアに調整したところで、オートテンショナもあるわけで(2重のテンション機構がある理由は知らない)、最終的にオートテンショナのロッドの突き出し量が規定から外れていなければ調整完了と理解している。 輸入車の … [Read more...] about 三菱 タイミングベルト テンショナーツール (Mitsubishi MD998767)
スナップオン ストラップ式フィルタレンチ(Snap-on A91)
スナップオン(Snap-on)ストラップ式フィルタレンチA91 エンジンオイルフィルタには、直径の大きなパッキンが装着されている。 オイルフィルタは回転させて装着するものが多く、フィルタ取り付け部はパッキンが強い力で擦られ、潰れて気密が保たれる。 パッキンラバーが食い込むため、フィルタ締付トルクは小さめ。角度法が指定されていることがほとんどだ。 ところが、この指定された締付法を守らずに、強い力で締め付けられたオイルフィルタは取り外しが容易でない。身近なイメージとしてはハチミツ瓶の蓋のよう。それどほ強い力で締めたつもりでないのに、緩めるときは意外なほど固い。 このストラップ式フィルタレンチは、スペースの限られた場所でも使いやすく、フィルタを変形させながら強力に食い込んで緩め取ることができる。 ↓老舗 … [Read more...] about スナップオン ストラップ式フィルタレンチ(Snap-on A91)
ライル(Lisle)スピルフリーファンネル エルボージョイントの応用例
ラジエータ液注入、及びエア抜き作業に欠かせないライルのスピルフリーファンネル。 正確な液計量を行うには不可欠の補助工具である。 しかし時折、ラジエーターキャップの直上に障害物があり、ファンネルを設置できないことがあった。 写真は付属のエルボージョイント(単品で供給がある)をもうひとつ入手し、2連結して障害物を回避した設置例。 クルマはTA-NCP35 トヨタ bB。 … [Read more...] about ライル(Lisle)スピルフリーファンネル エルボージョイントの応用例
ハスコー オイルシールリプレッサー (HASCO CP-98C-781)
カムシャフトやクランクシャフトなどのオイルシールの交換は、軸が付いたままで作業するのが一般的。 タイミングベルト交換作業時など、オイルのにじみが見られた場合には同時作業として行うが、ついでというほど簡単なものではなく、デリケートな部位だけに随分神経を使う。 専用の工具らしいものがなかったころは、ペットボトルの切れ端を傷つき防止のために挿入し、腰のある細めのマイナスドライバーでコジり取っていた。 オイルが滲むほどになったオイルシールは、プラスチックのようにカチカチに硬化しているのがあたりまえで、腰の弱いドライバーなど全く歯が立たず、PBのブレードの強靭さを思い知った。 さて、さまざまな特殊工具を販売するハスコーから、クランクシールリプレッサーという高価なセットが販売されているのは知っていたが、個人購入には現実的でなかった。 … [Read more...] about ハスコー オイルシールリプレッサー (HASCO CP-98C-781)
ライル(Lisle)スピルフリーファンネル改
ロングライフクーラントの交換作業時に便利なライル(Lisle)のスピルフリーファンネル。 付属のジョイントを組み合わせることでほとんどの車種に装着が可能である。また,漏斗の容量が十分大きく,エア抜きをしながら,他の作業が並行して行えるのも,魅力の一つである。 … [Read more...] about ライル(Lisle)スピルフリーファンネル改
スズキ純正SST(燃料パイプ配管継手離脱用 ディスコネクトツール)
組み立ての容易さから、ワンタッチの燃料ライン継手が主流だ。 ただし、離脱の際は外部からプラスチックのロックを解除する必要があり、汎用の離脱ツールが幾種類か販売されている(写真右上端のライル製とスナップオン製)。 いずれの汎用具も挿入深さが不足気味で気持ちよく離脱できることは少ない。そこでメーカー指定の純正工具はどうなのかと取り寄せたのが写真中央のSST。 価格は110円と極めてリーズナブルで、こんなことなら早く気がつけばよかったと感じるとともに、メーカー純正SSTを作業困難の都度、検索してみる価値はありそうだ。 専用設計だけあって汎用より使い心地はよく、おそらく他メーカーの同様の継手の離脱にも使えるのだろう。 ↓汎用品にはこのようなベントタイプもある … [Read more...] about スズキ純正SST(燃料パイプ配管継手離脱用 ディスコネクトツール)
ライル ディスコネクトツール(Lisle 燃料パイプ脱着用)
ライル(Lisle)のディスコネクトツール。 購入したのは忘れてしまうほど前だが、ここ数年、出番が急増。 ディスコネクトツールセット 7ピース STRAIGHT/19-359 (STRAIGHT/ストレート)価格:560円(税込、送料別) (2020/5/2時点) 組み立てコストの関係か、接続の信頼性向上のためか、国産車の高圧燃料ラインに使われだして久しいワンタッチ式コネクタがある。 挿入は工具を必要とせず押し込むだけだが、離脱にはこのような特殊工具があると作業が短時間で済む。 無理にありあわせの道具で離脱を試みると、コネクタを傷つけたり、破損する恐れがあるので、そう高価でもないこのような工具は是非揃えておくべきだ。 … [Read more...] about ライル ディスコネクトツール(Lisle 燃料パイプ脱着用)