カムシャフトやクランクシャフトなどのオイルシールの交換は、軸が付いたままで作業するのが一般的。
タイミングベルト交換作業時など、オイルのにじみが見られた場合には同時作業として行うが、ついでというほど簡単なものではなく、デリケートな部位だけに随分神経を使う。
専用の工具らしいものがなかったころは、ペットボトルの切れ端を傷つき防止のために挿入し、腰のある細めのマイナスドライバーでコジり取っていた。
オイルが滲むほどになったオイルシールは、プラスチックのようにカチカチに硬化しているのがあたりまえで、腰の弱いドライバーなど全く歯が立たず、PBのブレードの強靭さを思い知った。
さて、さまざまな特殊工具を販売するハスコーから、クランクシールリプレッサーという高価なセットが販売されているのは知っていたが、個人購入には現実的でなかった。
抜き取り用の「フック」が消耗品として供給されているので何とかこれを利用しようと問い合わせたところ、カタログにはないが、抜き取りのみの工具セットが販売されているとのこと。
新品のオイルシールを挿入するのは特殊工具に頼らずとも、サイズの合う廃材を利用して自作のインストーラを幾種類か作っておけば、何とかなる。
余分なものが多いセットを購入せずに済みそうで、早速取り寄せて使用してみた。
①フックを掛ける部分にテフロンシートを挿入。
(ペットボトルの切れ端のほうが腰があって使いやすい)
②フックを取り付け。
③プーリーボルト取り付け部に、当て金の曲面側をあてがい、テコの支点とする。
④ハンドルをフックとボスに貫通させて「コジる」。
硬化したオイルシールでも意外とあっさり抜き取れるので拍子抜けするほどだ。
フックの弱さは気になるが繰り返し使用でも特に問題はない(フックは消耗品扱い。5枚セットで3000円。
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yamanishi says
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