締付けたトルクからは想像できないくらい、シリンダブロックにしっかりとしがみついたオイルフィルター。
エキゾーストマニホールド直下など、熱負荷の高い場所にあるものや、長期間交換を怠ったオイルフィルタは,締結を解くのに苦労することが多い。
そんな場合、工場に揃えた各サイズのカップ式オイルフィルタレンチは全く歯が立たず、一度スリップすると二度とフィルタの角を掴まなくなる。
このような経験から、難なく締結を解くことのできるフィルタレンチを模索するが、あまり役に立たない汎用オイルフィルタレンチばかり増えてしまうのだ。
あなたは、グシャグシャに変形した奥まった場所の固いオイルフィルタの締結を一発で解くことができるだろうか?
さて、写真の汎用オイルフィルターレンチは,KOTOでお馴染みの特殊工具メーカー 江東産業の新製品で,品番はNT-328N。どういうわけか「USA」の刻印。
国産車の比較的小さなオイルフィルターを緩めるための無段段階可変式のレンチである(可動範囲の大きいほうは強度的に使用に不向きだ)
適用径は63~89mm。
3本爪はリターンスプリングの力で常に対象を掴む動作になっており、装着時の脱落防止やサイズ合わせの容易さを実現している。
さらに、爪の内側に円錐状の突起がレンチ中央に向かって突出しており、フィルタに喰い込むとスリップしにくい工夫がされている。3/8″dr.の各種駆動工具が使えて、タイトな場所でも難なく作業が進められるおススメの工具である。
↓KTCからも同様のレンチが販売されている。
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