プラスチック製のタイヤバルブキャップの取り外しにイライラした経験は無いだろうか?
軽自動車など,比較的排気量の小さい車種で,スチールホイールにホイールカバーが装着されたものの中には,バルブキャップを指先でやっとつまめるほどしか隙間のないものがある。
キャップが固着気味だと指先の力だけでは回しきれず,ホイールカバーを取り外すことも…
オイル交換と同時にエアチェックをしているが,お客様に悟られず手際よく作業をすすめたい。
専用のバルブキャップツールは,各メーカーから市販されているのは随分前から知ってはいたが,この作業のためにSSTを購入するのは面白くない。
そこで,手持ちの工具を組み合わせて,バルブキャップツールを作ってみた。
ラチェットドライバー用1/4″スクエアシャンクの両端に10mmと3/8″の6ポイントソケットを装着しただけのものである。
プラスチックのバルブキャップは意外に種類が豊富で,大抵は10mmのソケットにフィットするが,小さめのキャップも無視できない割合で出現するので,3/8″ソケットも必要となる。スナップオン製のソケットはインチとミリでデザインが異なるので,判別が容易なのがうれしい。
また,バルブキャップ取り付けの際は,程よい締付けトルクでスリップしてくれるので,過トルクの心配も無い。
但し、金属製のソケットに食い込ませるように使用するために,キャップ表面に若干の凹み傷が付く。12ポイントソケットや,他メーカーのソケットは未確認だが,同サイズであれば問題なく使用できるはずである。