「スナップオンは永久保証。 高い工具だけれど一度購入すれば未来永劫新品と交換してくれる…」 これは都合のよすぎる解釈だろう。 ホントは、 『無期限保証』 というのが正解。 自動車整備士にとって手工具は欠かせない。 使用頻度の高い手工具はスペア、もしくはリペアキットを手元に置くのが普通だ。 スペア工具はもしかして一度も使うことがないかもしれないし、随分期間が経ってから使うものになるかもしれない。 この、いつ使用機会が訪れるか分からないスペア工具に無期限で保証しましょうというのが本来の「永久保証」である。 無期限保証の間違った解釈を乱用・悪用する例は枚挙に暇がないだろう。 そして、スナップオンバンセールスから購入する工具の価値を一度考えてほしい。 少々安いからとインターネットを経由した購入な … [Read more...] about スナップオンは永久保証してくれない??
キセルレンチ(スタビレー STAHLWILLE 4335-17)
HC24S 日産 ピノ (スズキ アルト OEM) のフロントショックアブソーバ交換時に使用。 短いほうのボックス部分が貫通構造になっているので、共回りしてしまうショックピストンロッドの固定ナットの離脱には最適だ。 中心部分にヘキサゴンを挿入する形で使用する。 ショックアブソーバは非常にデリケートな部品。中心ナットの締付けにはインパクトレンチは使用しないほうがいいだろう。 ↓同様の作業用途に様々なサイズの貫通ソケットセットがシグネットから販売されている … [Read more...] about キセルレンチ(スタビレー STAHLWILLE 4335-17)
アルファロメオ 156 V6 2.5用 自作SST(スターター固定ボルト脱着用)
アルファ156 V6 2.5 のクラッチ交換。 最大の難所は3本で締結されるスターターモーターのボルトの離脱だった。 下2本はまだいい。ハーフムーンで作業可能。 一番上のボルトは非常にアプローチが難しく、11×13メガネレンチを曲げて、届く工具を製作。 トルクを掛けるため11mm側の12ポイントに3/8drスケアを宛がう。少々キツめだが上手くいく。 緩んでも指が何とかボルトの頭に触れる程度なので、30度ずつチマチマと時間を掛けて緩める他ない。 こんなにアプローチの難しいボルトは初めてだ。 ↓加工用なのでこのような安価なもので十分 … [Read more...] about アルファロメオ 156 V6 2.5用 自作SST(スターター固定ボルト脱着用)
イタリア車の特殊形状 リブビットソケットセット(Ribe Bit, ストレート STRAIGHT)
フィアットグループの車両整備に出現するリブビット(Ribe Bit)。 そう頻繁に入庫は無いだろうと随分前に緊急用と割り切ってストレートで安いセットを購入。 現在、強いトルクの使用がないので十分な性能だ。 特殊形状のためか、代用工具を無理やりねじ込んで痛んでいるものを多く見かける。 適切な工具使用を心がけたい。 ↓英国SEALEY製の簡易なセット ↓国産メーカーKo-ken製 Ko-ken RS3027/5-L50 3/8"sq. CVビットソケット レールセット 全長50mm 5ヶ組 純正透明収納ケース付 コーケン / 山下工研 … [Read more...] about イタリア車の特殊形状 リブビットソケットセット(Ribe Bit, ストレート STRAIGHT)
スナップオン 薄口スパナ (Snap-on JM1011)
「え? そんなことまで書くんですか?」 メーカー技術者の端くれだった頃、上司に配線の通し方を図面に反映するよう指示された。 配線の長さは決まっているし、接続する先も一箇所だ。誰が作業しても同じ通し方をすると主張したが却下。私は、近年の日本のモノづくりと、その未来を見た気がした。 職人をロボットのように捉え、感覚的なものを排除して生まれる均質化の手法は、日本人気質にそぐわないブルーカラーと呼ばれる労働者区分けを連想させる。出来上がる製品に「味がない」といわれる所以かもしれない。 そして、感覚的なものを削がれた製品は模倣を容易にするから、ハイクオリティが売りだった日本製品を上回る製品が、中国をはじめアジア各国で作られ始めているのも自然なことなのだろう。 一方、品質が安定しているとはお世辞にも言えないイタリア製の自動車は、日本の … [Read more...] about スナップオン 薄口スパナ (Snap-on JM1011)
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