日本を代表する精密測定機器メーカー,ミツトヨ(旧 三豊製作所)。
写真は同社製品の代表格ともいえる測定器「ノギス」。名前の由来はドイツ語で副尺を意味するNoniusとか。訛ってノギス… JISにもこの訛りで規定されている。米国では calipers (キャリパ)。
精密測定器らしく直線的で妥協のないオールステンレスの外観。本体各部を用いて,外側測定,内側測定,深さ測定,段差測定の4測定が行えるのは敢えて説明の必要は無いだろう。
中学1年生のとき,施錠された店頭のショーケースの中に陳列されてあるノギスを,当時の小遣いでは到底手の届かない特別な存在として眺めていたのを鮮明に記憶している。社会人になって初めて購入した写真のノギス150mm。買うなら一級品のミツトヨと決めていた。
しかし,仕事の現場はノギスにとってあまりに過酷で,埃の無い場所に静かに保管している。
活躍の場面は,工具選択の手間を省くためボルトの頭の二面幅を測定するというのが一番多いだろうか。工具箱に常備するなら,安価な樹脂製で十分だろう。
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