ヘックスボルト(ヘキサゴンレンチを使うボルトを以下、ヘックスボルトと表記)は内面接触で、回転中心から工具との接触部までの距離が長く取れない。
したがって同じ締結トルクでも一般的な外面接触ボルトと比較して工具やボルトを傷めやすく、信頼性の高い工具選びとボルトをいたわる操作が不可欠だ。
例えば浮き錆などで挿入が困難になったリセスには防錆潤滑剤などを適度に塗布して奥まで完全に嵌め込む必要がある。
真っ直ぐにアプローチできる場合はまだよいとして、わずかに角度がずれてしまう場面ではボールポイントヘックスが適当だが、工具の先端部は、極めて厳しい接触状態に晒される。
写真のエイト(EIGHT)のヘックスソケットはボールポイントのことを「テーパーヘッド」と称し、全長は130mm(シャンク部は約102mm)。
エイトのシャンクは硬いが、さすがにロングともなると多少の「しなり」はある。しかし、奥まった角度のついた場所でもそのしなりに安心感があり、破綻の気配は感じられない。
世界に誇れる一流のボールポイントヘックスソケットだ。
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