コーケン(Ko-ken)ナットグリップソケットである。
六角の一対面2箇所に仕込まれたフリクションボールにより、装着したナット及びボルトを保持するもの。
特にこういったギミックに頼らなくても、込み入った場所へのナットやボルトの挿入などそう頻繁にあるものではないから、マスキングテープをソケット開口部に軽く貼り付けてボルトに食い込ませる方法で構わないという考えであった。
実はこの10mmのソケット、スズキ エブリィのオイル交換専用として購入した。
ある年代のスズキ K6A アルミオイルパン車に短いドレンボルトが用いられているのは周知のことと思う。
当然オーバートルク耐性が低く、間違ったトルクで締め付けてあるものを次に緩めるときに完全にネジをいためてしまった経験のある諸兄も多いのではないか。
リスク回避の手段として、オイルレベルゲージチューブからの吸引によるが、エブリィのK6Aエンジンのレベルゲージチューブは中間部に「潰れ」があり、そのままでは吸引ホースを挿入できない。
そこで、ナット一つで止めてあるレベルゲージチューブを取り外すのだが、手の届きにくい奥まった場所であるため、このナットグリップソケットが重宝する。
国産車を中心に扱う修理工場であれば、エブリィは無視できないほど多く、また入庫頻度も高いと思うので、その都度マスキングテープというのでは効率が悪いのだ
ナットグリップソケットは、各サイズ、シリーズも多くラインナップされているので使用目的に合ったものを選ぶといいだろう。
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