小判型ラチェットヘッドでは、おそらく最多のギア数のハンドルをスナップオン(Snap-on)がリリースした。
ギアの細かさはリーチの長い場面で特に有利に働き、フレックスヘッドと相まって狭小な作業スペースでの可能性が広がる。
F9シリーズの36ギアシールドヘッドの場合、ドライブの空転トルクの重さがラチェッティングの妨げとなる場面が無視できないほど多く、よほど限られた状況でない限りその選択に上ることは無かった。
しかし、新型80ギアヘッドは空転トルクがかなり軽めでファコムの72ギアほどではないにしても近いフィーリングで、あのイライラは解消されたものと考える。
このラチェットヘッドを主軸にラインナップを展開するスナップオンの今後に期待したい。
写真は好みのプラハンドルを装着したFLF80改。