例えばK12マーチのリアハブロックナット。
メーカー指定の締付トルクは200Nmを軽く超える。
こう頻繁に200Nm超のトルク指定が出現すると都度借りに行くのも面倒で、1/2″dr.で手軽な一本が欲しい。
しかし、200Nm超のトルク管理可能な諸元の測定器は少なく、国産ではKTCのプリセット型ぐらい。
一方、海外製品では1/2″dr. で最大測定トルク350Nmというのが存在するが、24インチを超える全長は手軽とは言い難く、小型車のホイールナットの締め付けなどに使うにはアンバランスである。
ホイールナット締結に使わないとなると出番が極端に少なくなって、なんだか勿体無い。
スナップオン(Snap-on)のカタログに目を凝らすと、日本国内では取り扱いがない旨の注記と共に所望の諸元が掲載されていることに気が付いた。
全長は19″で、200Nm級のトルクレンチと大差なく、表示がkgmになるものの、国際単位には心底馴染んでないせいか、こちらの方が感覚的にマッチする。
ところが、やはり地域の正規ディーラーでは取り寄せ不可。
キャリブレーションは正規店で可能との確認をとりつつ、別ルートで旧モデルのQC3RM30を入手した(現行品はQD3RM30)。
こんな面倒な思いをしなくてもKTCなら手ごろなモデルが存在するし、アフターも万全なのだが、同じ買うなら国産のラチェットヘッドは避けたいのだ。