アプローチの困難なボルトやナットにはエクステンションバーが必要だが,特にアプローチが困難な対象に限って,ソケットが残ったままになることがある。
手を入れることができないからこそ,細いエクステンションバーに頼るが,ソケットがボルトに噛みこんだまま残ってしまったときの歯がゆさは,想像に難くないだろう。
スナップオン(Snap-on)のエクステンションはロッキングボールが大きく、ソケットを比較的強く保持してくれるが,限界はある。
そこで,スナップオンの3/8″dr. ロッキング・エクステンションバーFXKLシリーズ。
写真は11″の先端部。ソケット装着は通常のエクステンションと同様押し込むだけ。離脱はスリーブをスライドさせることで行う。スリーブのスライドは女性では少し辛い位の固さで,写真右側の力の入り方で大体は想像していただけることと思う。
一旦ロックされると,スリーブをスライドさせない限り簡単には離脱しない仕掛けである。
ラインナップで最も長いのは24″で,小型車のトランスミッション脱着時など,ユニバーサルソケットと組み合わせることで対象への確実なアプローチが約束される。
脱着の困難なスパークプラグは、スパークプラグソケットをプラグホールに残したままになるという失敗もなくなる。
3/8″dr.は,胴が少々太めだから,よりタイトな作業には1/4″dr.の同等品が有効かもしれない。
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