PBのドライバーは愛用者が多い。
私も同社の製品を高く評価する一人である。特にドライバーシャンクの靭性は他に類を見ない。そして,フィリップスリセスへの勘合はぴったりではないのにカムアウトしない不思議な使用感である。
さて、PBの樹脂グリップは加水分解するのをご存知だろう。工具箱を開けると、独特の腐敗臭が鼻を突く。さらに、長年使用せずに放っておくと表面が分解されてベトつきだす。
材質は同社HPによるとCAB(セルロースアセテートブチレート)。耐衝撃性、耐薬品性、生産性、透明性、握り心地などを考慮してこの材質をセレクトしたとのこと。
しかし、プラスチックは分解しにくくあってほしい。CABは加水分解してしまうから、多湿な日本では不向きなのだ。
使用頻度が少ない工具は、特に日本においてはグリップの素材に注意が必要だ。