写真は,常時ツールワゴンに搭載しているラチェットハンドル2本である。
他のラチェットハンドルは,ワゴン軽量化のため,自宅に持ち帰っているか,ロッカーの中にしまっている。
余談だが,勤務先の工場内は床の凹凸が大きい上,ところどころに溝があるので,空で60kgもあるようなロールキャブは到底使用できない。
ワゴンの中の工具は,使用頻度の高いものを中心に,できるだけ数を少なく,小回りが利くように配慮している。ちなみに使用しているワゴンはKTCのツールステーションTYPE1.5(本体重量30kg)。これに工具を搭載しても両手で片側を持ち上げられるので,荒れた路面も走破できるのだ。
さて,
-
上:スナップオン F747A 3/8″dr. 47ギア
下:スナップオン F723A 3/8″dr. 20ギア
どちらもカタログ落ちのモデルで,入手困難。
F747A ラウンドフレックスラチェットは,以前にも紹介した。
過去記事「スナップオン(Snap-on)ラウンドフレックスラチェット」
最近のお気に入りで,ソケット差込部の中心で首が曲がる構造のため,ラチェッティングの際,首を振ってもボルトからソケットが外れにくく,無理な姿勢でアクセスする対象に有効である。イライラが解消されて快適な気分で仕事ができるようになった。
使い始めて気づいたことは,フレックスを直角に立てるとソケットとラチェットのグリップが直線上に並ぶので力が入りやすく,クイックリリースでなくてもソケットの取り外しが容易なことである。ソケット着脱の容易さは重要な要素で,この点においても評価できる。
さらに,トルクを掛けるに十分な長さと,握りやすいプラスチックグリップ。
おすすめの一本である。
↓こちらは現行品
F723A クイックリリース式スタンダードハンドルは,使用頻度が低い。小気味よくラチェッティングしたいときに,当然ロングハンドルは不向きで,操作が軽いギア構造,かつ,グリップに重さのある同ハンドルが便利だ。
ソケット取り外しの容易さは説明の必要はないだろう。
使用頻度が高くない理由は,このラチェットの仕事はほとんどをエアラチェットで行うからである。
参考までにF723Aの後継としてFR80がある。ギア数は80と多く、F723Aほどの軽い空転トルクは期待できないかもしれない。
|