スナップオン(Snap-on)の1/4″dr.工具各種である。
私の周りでは,1/4″dr.のラチェット,ソケットの類を主に使用しているメカニックはいない。
そして私も,初めて手にした1/4″dr.システム。
私は「しぶいち」と呼ぶが,「二分(にぶ)」という先輩整備士もいらっしゃる。
差込み角の一辺の長さを”○/8″で表した場合の分子を呼ぶそうである。
したがって,3/8″dr.は「三分(さんぶ)」,1/2″dr.は「四分(しぶ)」3/4″dr.は「六分(ろくぶ)」となる。しかし1″dr.だけ「インチ」となるそうだ。
横に置いてある腕時計と比較するとその小ささがわかると思う。極めて密度の高い雰囲気の,所有欲を充分満たす品々を前に,満悦のひと時を過ごしたのだった。
実用性を考えるなら高価なスナップオンでなくてもよかった。実際,1/4″dr.の各工具は,スナップオンの欠点といえる個体差が影響して,各々嵌め合ったときの節度感が違う。
品質の均一性という観点では,KTCやコーケン(Ko-ken)といった国産工具メーカーが優れているだろう。しかし,剥がれず傷の付きにくいニッケル・クローム,強靭な母材は,国産工具では遠く及ばない。
それと,第一に格好のいいデザイン。
工具を選ぶ際の重要な要素である。
エンジンルーム内の作業性の悪い過酷な環境で,少しでも楽に仕事をしようと考えて購入した1/4″dr.の工具各種。
出番は少ないだろうから,コレクターズアイテムのように丁寧に扱おうと思う。
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