写真はKTCのSST(特殊工具) ディスクブレーキピストンツール AB-10。
ブレーキパッド交換時,キャリパピストンを押し戻す作業に用いる。ブリーダプラグを緩めてキャリパ内のフルードを排出させながらの作業方法では,特にこのSSTに頼る必要はない。ウォータポンププライヤで軽く挟めば済む。素手でもできる場合がある。ピストンにつく傷が気になるようなら,古いパッドを間に噛ませばよい。
今回,特別このSSTが使いやすいと思って紹介したのではない。品質の(耐久性の)高さが同メーカーの中で際立っているのだ。
使い始めて10年経つが使用感に変化がない。(ただし,ネジ部への定期的な給油は継続した。)
KTCの汎用工具の頼りなさと比較して相当にヘビーデューティーで,少しぐらい無理がかかろうがネジ部やスライドピンはへこたれない。
このことは,同メーカーのタイロッド・ボールジョイントプラーにも言える。よく似た工具が安価にて出回っているが,見た目からプロが毎日使うには耐久性に疑問あり。
購入する場合は,KTCをおすすめする。それと,サンデーメカのあなた,ピストンを押し戻す前にダストブーツ内のチェックをお忘れなく。錆汚れがある状態だと,ピストンが錆で部分的に侵食されていることがあり,フルード漏れを起こすことがほとんどだ。キャリパは,定期的なオーバーホールが欠かせないのだ。
|
コメントを残す