角が丸くなって,レンチが滑ってしまうようなボルトナットにも強力に食いついて緩めることができる,おなじみのお助け工具,ターボソケット。
一度でもその恩恵に与ると手放せなくなる工具である。
パテントの有効期間が過ぎたようで,この1年ほどの間に,相次いで工具メーカー各社から同様の製品が新発売された。例えば,コーケン(Ko-ken)のナットツイスター,ストレート(STRAIGHT)のトルネードソケットである。本家ターボソケットは,将来起こりうる事態に備えるにはあまりにも高価であったが,他社製品は本家の半額程度とリーズナブル。
私は3/8″dr. のターボソケットをひと揃え所有しているが,今回紹介するのはホイールナット専用設計品。1/2″ドリブンスケアの両側にサイズ違いの螺旋形状が作りこまれている。
サイズは19-21と22-24の二種類。写真左脇に写っている丸棒は,食いついたボルトナットをソケットから叩き出すためのポンチ(付属品)である。使用にあたっては,各種1/2″dr. ハンドルとエクステンションが必要になる。
いわゆる盗難抑止ロックナットもうまく食いつけば緩めることが可能で,今までに一度緩めたことがある。ターボソケットのなかったころはタガネとハンマーで,長時間かけて締結を解いていた。錆びて固着したボルトナットにはアセチレンバーナーで。
それら技術を習得するのももちろん大事であるが,今は便利な道具もある。短時間で作業を終了させるためには,少々高価でもこのような工具を積極的に使いたい。
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