安価にて手に入るオイルシールプーラー(Seal Puller)。
薄っぺらいグリップで,替えブレード付のものが一般的。市販品はグリップが長く,ブレードに対して直角に取り付けてあるため,スペースに余裕のない場所では使いにくい。
日常作業で,最も多いシール交換は,トラック,ダンプのハブシールである。この場合,ブレーキドラム,ブレーキディスク等を外しての作業になるので,市販品のシールプーラーで十分である。
しかし,FF車のトランスミッションアウトプットシールなど,スペースに余裕がないときは,市販品ではつらい。そこで,写真のシールプーラーを自作した。
鉄板を適当な形にくりぬき,対面幅14mmのボルトの頭を溶接し,全体を焼き入れした。これに14mmの適当なレンチを組み合わせて,作業にあわせてブレードと使用レンチの角度を変えるのである。
ブレードだけなので工具箱の邪魔にならないのがいい。