写真左は,言わずと知れた名品,バーコ(BAHCO)のモンキーレンチ 8073(アジャスタブルレンチ)。
比較のためにKTCの同じ長さ300mmのものを用意した(写真右)。
特筆すべきはそのグリップの太さの違い。バーコはKTCの倍ほどの厚みがある。力のかかり具合は比較にならない。
ウォームギアが双方逆回しのため,好みの分かれるところであるが,感覚的にはバーコの方が使いやすいと感じる。あごをいっぱいに開いた状態でもラックギアの不要な飛び出しがないところや,あごの開き具合が定量的にわかる目盛りが刻まれているところ(国産でもTOP工業製には目盛りはある)など,細かい配慮がなされているバーコには非常に好感が持てる。
工場には年代もののバーコがあり,その姿がKTCに酷似している。老舗は進化しているということである。
KTCに誇らしげに刻まれているJISマーク。この規格にその進化を阻む要素が隠れていないだろうか。
コメントを残す