スクリュードライバーで有名なPB。その先端の加工精度の高さや,シャンクの靭性はすばらしい。マルチクラフトのプラグリップもとても握り心地がいい。
写真は,現在使用中のタガネ(チゼル)2種。
上はスタンダードなタイプで,何種類か長さ違いがあるが,店頭にあった適当な長さの物を購入した。
ドライバーの材質が優れているので,さぞタガネも優れているのだろうと購入したのがこのタガネ。確かに先端部分の硬度は十分で,歯が痛めば削って使える。
問題は叩く部分だ。購入後最初の一発でメッキが剥がれた。他にPBのメッキ製品でフラットポンチセットを持っているが,それも同様,叩く部分だけでなく,先端部もメッキが剥がれてしまった。その他にも,同社の貫通マイナスドライバー#3(ボルスタ付の高級なもの)は,メッキ剥がれ以前に,数回の打撃でマイナスの先端が折れてしまった。そもそも打撃を与えて変形する工具にメッキを施すのはおかしいと思う。PB以外のメーカーから出ているタガネ等、叩きモノはメッキを施していないものがほとんどだ。
一方,それら製品群と違うのが写真下のスロットタガネだ。
特に写真のものは横にもサイドカッターと称する歯があるのが特徴。赤く見える部分は特殊な塗装で叩くと剥がれるのだが,メッキみたいに危険な状態にはならない。この製品にはメッキ部分がなく,安心して使用できる。これが叩きモノ本来の姿だろう。
スロットタガネは切れ味も,耐久性も,スタイルもすばらしくて,お気に入りのタガネである。自動車整備と直接関係ないが,18リットルの一斗缶を処分するときの缶切りとして,このスロットタガネのサイドカッターが活躍する。
一度使ったら癖になるほどよく切れる。
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