このSST(特殊工具)はパーキングブレーキ機構内臓型のリアディスクキャリパのOH時に用いる自作品。
キャリパピストンに内蔵されている部品を加工したものだが、これを使うのと使わないのとでは作業時間に相当差がでる。一度でも経験したことがある方なら、パーキング機構内蔵型のキャリパ内の機構をSST無しで組み付けるのがいかに困難かお分かりだろう。奥まった場所にスナップリングを組み込むだけでなく、強いリターンスプリングを押し縮める必要があるからだ。
専用設計のSST(特殊工具)は社内にあるが、使いにくい上、ずいぶん昔の車のサイズのものしかない。
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そこでこの自作SST(特殊工具)を使用すると、キャリパ側の特殊ピッチボルトにねじ込むだけで、難なくリターンスプリングが縮まり、スナップリングの装着が簡単に可能だ。
装着を容易にするため、17mmのソケットレンチがかかるように六角形の加工を施した。(尚、スナップリングはずいぶん奥にあるため、先端の短いスナップリングプライヤでは届かず,KTCのSCP-172LLを使用。)
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キャリパOH時はピストンも交換することが多い。古いピストンの一部を使って簡単に作ることができるのだ。
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