三菱U42Vのウォーターポンプ取替作業だと標準作業時間は3時間弱。
少し前の年式のキャブオーバーは、付随作業が煩わしい。作業スペースを確保するため、シフトレバー、パーキングブレーキレバー、4WD H-L 切り替えレバーなどが複雑にからんだセンターコンソールを離脱…
まあ、エンジンが丸見えになりさえすれば分解組立は造作ないが、一連の作業で困難を極めるのがガスケットの剥離である。
昔ながらの紙ガスケットが頑固にシリンダブロックに癒着し、つまらないスクレイパーでは歯が立たない。
とくにミニキャブ4WDモデルは、フロント駆動機構があるものだから車両下からの作業が難しく、車室内からエンジンベイに体ごと飲み込まれたような無理な姿勢でしばらく我慢しなくてはならない。
確かにKTCのセラミックチップスクレイパーの切れ味は秀逸だが、厚みのある状態のガスケットを取り去るには能力不足。鋳鉄シリンダにこびりついたガスケットは少々乱暴気味に取り去るのがよいだろう。
スナップオンのスクレイパーはなんといってもグリップが太くて力が入りガシガシいける。研げば切れ味も悪くない。
仕上げはKTCセラミックやオイルストーンで… 完璧な面が出来上がるだろう。
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