本格的な冬の到来が目前に迫るこの時期,スタッドレスタイヤへの交換作業が絶えない。
スタッドレスタイヤ交換は,とにかく効率を上げたい作業の一つである。
このソケットなら,作業効率が少し良くなるのではと考えて購入したのが,コーケン(Ko-ken)のパスファインダーソケット。しかし,うっかり重大なことを見落としていた。
このソケットの六角開口部は,ご覧の通りの特殊形状。
自動締付けライン用途として開発されたもので,ソケットを回転させながらでも対象に滑り込ませることができるというもの。
ホイールナットなどは連続した締付け作業であるから,このソケットが適当ではないかと安易に判断した。
すなわち,このパスファインダーソケットは,あくまでも「締付け専用」。では緩めるときはというと,面取りが深くなった部分に力が加わり,対象の捕らえ方が甘くなる。
しかも,線接触の六角形状で,よりその攻撃性が高まり,角部の潰れが痛々しく残る。
締付けに関しては専用品だけあって,潰れるような接触痕は残らないものの,線接触の痕跡から,その対象に対して一度限りの締め付けという印象を持った。
《次回につづく》