スナップオン(Snap-on)のプラスチックグリップ3/8″dr. ブレーカーバーFH12LO。
カタログ落ちになって久しい、フレックス部に圧入ピンを用いた旧々型である。
蛍光顔料の入った橙色の奇抜なグリップは,いかにもアメリカンツールらしい陽気さが感じられる反面,自分の工具箱に並べるのは少し抵抗があった。
さて,写真下はスナップオンのラチェットハンドルF723Aの金属グリップ。3/8″の総金属のブレーカーバーF12LAのグリップとほぼ同じと見てよい。
プラスティックグリップと金属グリップ,どちらが使いやすいかといえば、一見安っぽいプラスチックの方なのだ。
力の入る適度な太さと,意外に滑り止めの効果が高い四角い断面。対して,金属の方は全体に細い上,トルクを掛けようと端を持てば手のひらに食い込む末端形状。
すなわち,同じ長さの工具でも,掛けるトルクはグリップ形状に依存する。
しかし,残念ながらこのプラスチックハンドルは,順次ソフトグリップに変更されている。手入れの容易さから,私も含めて支持者が多いはず。復活を期待したい。
長いだけでトルクのかからない取り回しの悪いハンドルと,相対的に短くても十分すぎるほどトルクを掛けられるハンドル。
実用性の乏しい工具選びをしないように心掛けたいものである。