タッチアップペイント。
部分補修塗装のことで、スプレーガンによる塗装も含むが、今回は筆を用いたものを紹介する。
写真は愛用の上野文盛堂の高級面相筆 woody fit 10号 である。
同社の面相筆の最大の特徴は握り部が太いこと。また、筆先にかけて滑らかなテーパーになっており、握ったときの安定感は他に類を見ない。
毛には2種類あり、コリンスキーと呼ばれるイタチ科のテンの体毛(茶色)と、玉毛と呼ばれる猫毛(白色)。
サイズは2, 3, 4, 5, 10号の5種類で数字が大きいほど細い。
私はコリンスキーの5号と10号を使用してるが、自動車のタッチアップにはさらに太い3号前後が良いかもしれない。
玉毛は使ったことがないので使用感はわからないが、コリンスキーは手入れさえ怠らなければ毛先が広がることはなく腰もあり、これ以上の市販面相筆はないのではないかと感じる逸品。
価格はそれぞれ、2~4号が1,000円 5号が800円 10号が600円(税別)となっている。
さて、この超高級面相筆を使って行う丁寧なタッチアップの方法とは、
まず、タッチアップする対象は、飛び石による小さな塗装の剥がれや、パネルに凹みのない掻き傷。スプレーガンで塗装する際用いる2液ウレタン塗料を調色し、シンナーは添加しない。面相筆を用いて傷の凹みに丁寧に点付けで盛り上げていく。
翌日には十分硬化乾燥するので、#1000~#1500程度の耐水ペーパーかサンディングブロックで盛り上がった部分を削り落として周りの塗膜と高さを揃える。あとはコンパウンドで磨けばよい。ソリッドカラーならまず遠目にはわからない。
市販のタッチアップペイントではこうはいかないだろう。塗料の完全乾燥が遅い上、蓋に付属した腰の固すぎる樹脂製の筆。余計に傷を目立たしているようなものだ。
少しの掻き傷でパネル一枚塗ることをせず,ワンランク上のタッチアップをしてみよう。
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