ヘキサゴンというと,いわゆるL型のヘキサゴンレンチを想像するが,6mm以上になると相当のトルクが必要になるのでL型では全く役不足である。そこで,各種ハンドルと組み合わせ可能なソケットタイプのヘキサゴンが必要だ。
写真は定評のあるハゼット(HAZET)の3/8″dr.ヘキサゴンソケット(スタンダード)。
右から3, 4, 5, 6, 7, 8, 10mm。
3~6mmはシャンクの根元が6mm,7mmは根元が8mmになっており,シャンクに各種レンチを直接掛けて回すことができる配慮である。
7mmは国産車には用いることはない。主にBMWなど欧州車のブレーキ整備に用いる。
最近,BMW 318tiのリアディスクキャリパー分解の際,ショックアブソーバが邪魔で,スタンダード長の同ソケットでは干渉してしまった。ショックの取り付けボルトを少し緩めて,8mmのロングストレートメガネをヘキサゴンソケットのシャンクに直接掛けて対処したことがある。細かい配慮に助けられた一件であった。
シャンクに直接レンチを掛ける配慮がされている製品は,ハゼットの他にコーケン(Ko-ken)からも出ているし,拡充を予定しているショート長はコーケンでもいいかなと思っている。
メッキ強度は気になるが,使用頻度も少ないし,価格もハゼットの半額程度だからだ。