自動車整備を趣味にしているアマチュアの作業の質はプロレベルであることがほとんどだ。決まった場所に決まった方法で装着される部品をマニュアル通りに組むことが、それほど熟練を要しないことは想像に難くないだろう。
では、何がプロなのか?
それは作業スピードの違いだ。
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①単純作業の繰り返しによる「慣れ」。
②不測の事態にもすばやく対応できる「柔軟性」。
③そして,数々の「パワーツール」。
これらが揃って、一般人では真似のできない迅速さと正確さで作業を行うことができる。
さて、そのパワーツールの一つであるインパクトレンチを紹介する。
写真はスナップオン(Snap-on)のIM6500HP。1/2″dr. の同一クラス最大級の出力トルク。重量は約3kgと決して軽くないのだが、全体の重量バランスや、グリップの角度などが絶妙で思ったほど重さを感じさせない優れたデザインである。
スポンジを消音器とした排気モードが選択でき、小型車のホイールナット締緩程度であれば非常に静粛性に富んだ作業が行えるのも特徴の一つ。
しかし、スナップオンのインパクトレンチだからと特別なことは無い。他メーカーからは様々な点で、これより優れた製品があるからだ。私がスナップオンを選択した理由は、そのアフターサービスにある。
パワーツールは消耗品で、いくら毎日エアツールオイルを差していたとしても、何年か使い続けていると各部が必ず磨耗する。パーツの供給を受けて自分でメンテナンスする時間を作るのは実質無理なのだ。
スナップオンのインパクトレンチのオーバーホールはどんな故障であってもフラットレート。パワーツールは無期限保障の対象にはならないが、使い物にならなくなったものが、わずかな費用で新品同様になるのは魅力的だ。
今回は、写真のインパクトレンチの初期不良でバンセールスに相談した。
夜の9時を過ぎているにもかかわらず自宅まで駆けつけてくれた。お世話になっている担当セールス氏が特に対応がいいのかもしれない。しかし、こういったきめ細かいサービスは他メーカー品では真似できないだろう。
↓改良が進んだ現行品
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