先週,フェラーリ456GTAが,ラジエータの修理で入庫した。
同時作業に,オイル交換があり,フィルタも同時に交換した。工場にあるカップ型フィルタレンチは国産のものは全種あるが,輸入車に関しては一部対応していない。
そこでスナップオン(Snap-on)のストラップフィルタレンチの出番となった。今回,緩め,締めとも3/8″ドリブンスケア側を用いた。
リフトアップして,目の前で作業していたおかげで,トルクを掛けた際の金属部分の食い込み方が,締め,緩め双方で異なることを知った。取り外した古いフィルタを見ると多少の食い込み跡が確認できたが,新品は規定回転締め付け後も変形は皆無。
対象にできるだけダメージを与えないためには,緩め(反時計回り)は1/2″ドリブンスケア側を,締め(時計回り)は3/8″ドリブンスケア側を使用すればよいことになる。
オイルフィルタは締め付け時より,取り外し時の方が,より大きなトルクを必要とすることが多い。それのため、より大きなトルクが掛けられる1/2″ドリブンスケアが設けられているのかもしれない。
単にどちらの差込角の工具でも使用できるように,との配慮かと思っていたが,締め緩めで工具を使い分けるほうがよりよい使用方法であると感じた。