ユニバーサルソケットはソケットレンチの中で最も高価だ。
各社決め手がなく,悩みに悩んでネプロス(nepros)のユニバーサルソケット10mm,12mmを購入した。
ユニバーサルジョイントはいわゆるフックジョイント。
ある一定以上角度がつくとロックして等速ジョイントの役目を果たさなくなる。
ネプロスの商品デザインには,独創性があって、等速ジョイントとして正常に機能する角度までしか傾かないようになっている。
エクステンション+ユニバーサルジョイントで,やっと到達したボルト。ところが角度がつきすぎで回らない,と難儀することがない。これは,他工具メーカーが採用しなかったポイントで,ネプロス製品のきめ細かい配慮である。
全高もスナップオン(Snap-on)のそれより低く,ユニバーサルソケットの利点を最大に生かそうとする開発者の意気込みが感じられる。
惜しいのは,ソケットが6ポイントしかないこと。
ユニバーサルソケットはエクステンションに接続してアプローチする狭い奥まった場所で使うことが多い。ボルトとソケットの角度が微妙にずれている場合,エクステンションを回すのだが,ユニバーサルジョイントはその首を振った状態で回るのでボルトの頭からソケットが外れてしまう。
12ポイントであれば,角度合わせも比較的容易で,ボルトからソケットが外れることも格段に減るだろう。
スナップオンは6ポイントと12ポイントが選べるようになっている(すべてのサイズではないが)。