最も使用頻度の高いレンチが,写真のロングメガネ2本である。
上がスナップオン(Snap-on) オフセット0°のXDHFM1214 で下が15°のXDFM1214。
日常の作業の中で,ブレーキパッド,キャリパの状態を確認するための,ブレーキキャリパ脱着がある。スナップオンのオフセット15°メガネは,キャリパ取り付けボルト締緩時,長さ,角度共,小型車のホイールハウスに干渉しない形状で,所有のレンチの中で,もっとも楽に作業ができる。
同じような長さのオフセット0°の方は,キャリパの分解に用いると,ホイールハウスに干渉する場合が多い。どちらかというと,エンジンルーム等の狭い場所で活躍するが,長さが他メーカーより短いのでもう少し届かない場合がある。
スナップオンのレンチは,鍛え抜かれたスマートなフォルムとまばゆいばかりの鏡面仕上げで,工具を所有する(使用する)喜びを与えてくれる。
一方、スタビレー(STAHLWILLE)やハゼット(HAZET)は,質実剛健なイメージで,所有する喜びという観点ではスナップオンのそれとは異質。
このあたりを絶妙にバランスした,日本的な工具が,日本の工具メーカーから出ないものだろうか?