クローフットレンチには幾種類かあり,私の使用しているものはスナップオン(Snap-on)のフレアナットタイプで高トルクがかけられるのが特徴。
その他,低トルクのオープンエンドスパナタイプや,12ポイントのメガネを割ったような薄肉形状がある。例えば、タイトな場所のセンサー類の脱着には薄肉の12ポイントタイプが有利。
さて,フレアナットタイプのクローフットレンチは,専らタイロッドエンドロックナットに使用している。
モンキーレンチでもよいが,防錆塗料や塩害で固着したナットには少々不向きで,角を少なからず痛めてしまう。
また,知らない間にモンキーの口が広がっていることもあり,滑って怪我をしたりとおすすめできる方法ではない。
国産車なら17,19,21,22mmの4種類。21mmはマツダ車の一部でしか使ったことがないので,それ以外の3種類で十分かもしれない。
3/8″dr. 12″のブレーカーバーと組み合わせて,ハンドルをいっぱいに切った状態で使用する。ホイールハウス内で無理なく作業できるはずだ。
その他,フューエルフィルタ,パワーステアリングラック,ブレーキ,クラッチ,噴射ポンプまわりのフレアナットの締緩で,通常のフレアナットレンチではアクセスできない部分は意外と多い。エクステンションと組み合わせる際はウォブルタイプが使い勝手がよく,微妙な角度で対象に到達できる。
残念なのは,サイズの少なさ。スナップオンでも22mmまで,その他メーカーは19mm止まりというのがほとんど。小型車メインの私でも24mm,27mmが欲しいことがある。